愛犬のホテル・預かり

愛犬の病気 – 気管虚脱について

我が家には14歳になるボーダーコリーがおりますが、そろそろボーダーの平均寿命より長生きになってきていますので、いろいろな健康の問題があります。

うちのボーダーは、幼い頃からなんか呼吸が浅いと言うか、すぐにハーハーするな、とぼんやり思っていたのですが、だんだん歳を取るに従って、散歩で少し長めにあるくとゼーゼーと呼吸をするようになり、この1年ほどはそれがひどくなって、ひどい時はヒューヒューと苦しそうに息をすると感じていました。

少し前からかかりつけの動物病院には、呼吸が昔からおかしかったことや、すぐにゼーゼーすることも伝えていたのですが、興奮するとそんなふうになることもありますよ、とあまり気にしなくていい、との見解でした。

ところが、その呼吸が苦しそうなのは気管虚脱という症状だということが突然判明しました。
それは、ボーダーが足が悪くなったようで、急につまずくようになったため、病院に行き前足のレントゲンを撮ってもらうことになったのですが、その時前足の関節だけではなくたまたま気管部分もレントゲンに写っており、そこに気管が気管虚脱状態となっていることがたまたま写り込んでいたのです。

この気管虚脱ですが、気管というのは軟骨の筒状のようですが、筒の上面だけはふつうの肉で構成されているようなのですが、そこの部分が垂れ下がってきて気管を塞いでしまうような状態になる病気のようです。

そのように、気管虚脱が写ってようやく病院の先生は前から私が行っている犬のゼーゼーするのが、そのせいですね。と理解して説明してくれました。
ただし、この気管虚脱には明確な治療法がなく、あまり激しい運動をさせないようにして、安静にさせておくしかないようで、そのように散歩も短い時間にしてあげてください、程度しか指示されませんでした。
ただ、状態はステージ3から4に近いという、結構重い状態でしたので、なかなか自然治癒はせず困っておりました。

しかし、さらにその後、ボーダーのつまずくのが前足ではなく、後ろ足の股関節形成不全と判断され、そのために関節治療薬を継続的に注射することになり、その際先生からこの注射は気管虚脱にも効果があった事例があるので、もしかすると改善するかもしれません、と言われていたのですが、注射を初めてすでに8ヶ月ほどになっているのですが、気管虚脱の症状は明らかに軽くなり、ゼーゼーとした呼吸になることも少なくなっています。

もうボーダーとしてはかなりの高齢なので、いろいろと健康に問題が出ることは多くなっていますが、少しでも改善が見られたことは良かったなと感じています。

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