愛犬のしつけをする上で、重要となるのが叱り方です。
トイレ以外で粗相をする、家具や靴などを齧ってしまうなど問題行動をした際には、してはいけないことだと教えることが大切です。ただ、感情に任せて怒ると、犬は怯えてしまい余計に言うことを聞かなくなることがあります。こうした状態を避けるためには、怒るのではなく叱るようにしていくと良いでしょう。
叱る際に重要となるのが、タイミングと言葉の長さです。犬が記憶できる時間は短く、ちょっとした行動や出来事であれば10秒程で忘れてしまうことが多いものです。問題行動から叱るまでの時間が長くなれば、犬はどうして叱られているか分からない状態になります。そのため、叱るのであれば問題行動に気付いた時点で叱っておくことが大切です。
さらに、長い言葉で説明をしても、犬はその内容を理解することができません。叱る場合は、短い言葉でその行動がいけないことを伝えるようにすると良いでしょう。悪い言葉をした場合は、同じ言葉で注意をするようにすれば、その言葉が出た時には叱られていると理解できるようになっていくでしょう。
愛犬が可愛くて仕方ない場合、叱る時にもつい優しい声を出してしまうという人は珍しくありません。ただ、叱っていることが伝わらなければ、犬は何をしても叱られないと思ってしまったり、飼い主よりも自分の方が偉いと考えてしまうことがあるものです。それだけに、どれだけ可愛い愛犬であっても、家のルールをしっかりと守って欲しいのであれば、叱る時は叱る習慣をつけておくと良いでしょう。
ただ、叱るばかりでは信頼関係を築くことが難しいものです。愛犬と良い関係を築きたいのであれば、ちゃんとできた時には褒めてあげることも重要となります。ちょっとしたことでも褒めるようにすれば、愛犬の幸福度を上げていくことができます。信頼関係をしっかりと築くことができれば、叱った時の言葉もより通じやすくなるでしょう。