ペットホテルに預けられるというのは、その施設によるのかもしれませんが、とても負担の大きいものだと感じます。

 私は今までに3頭の犬を飼ってきましたが、そのうち2頭はやむを得ず、そういった施設に預けたことがありました。

 1頭目はとても賢いダックスフンドのオスです。
 6歳から我が家にいたのですが、トイレも間違えることなく、脱走癖はありましたが特にいたずらなどをすることもない、非常に飼いやすい子でした。

 その子が10歳の時にやむを得ない事情で、ペットホテルに一晩だけ預けることになりました。
 そのペットホテルには私の友人が勤めていたのですが、散歩の様子などもメールで教えてもらえました。
 一晩だけだし、メールを確認した様子では問題なさそうでした。

 しかし、翌日になってお迎えに行くと、身体中がフケだらけだったのです。
 施設が不衛生ということは考えられません。
 愛犬は一晩だけとは言え、知らないところに連れてこられたストレスでこのような状態になったのだということは明らかでした。

 それからというもの、そのペットホテルに預けることはなく、何かあるときは普段からよく知っている私の実家へ預けることにしました。

 その子が亡くなり、新たなダックスフンドのオスが我が家に来ました。
 とても人懐っこい子です。

 その子がまだ仔犬のときに、実家の事情で愛犬をどこかに預けて出かけなければいけない事態になりました。

 愛犬をどこに預けようかと悩んだ末、その子がいたペットショップがペットホテルを併設していたことを思い出し、預けることにしました。

 あまり気は進みませんでしたが、急なことで他に預け先も見つからずやむを得ませんでした。
 そのペットショップはうちに来る前に一時だけいたのだし……というのが微かな安心材料でした。

 一晩だけの予定でしたので、翌日すぐに迎えに行くと、鼻の頭がちょっとだけ禿げた愛犬がそこにいました。
 店員さんも申し訳なさそうにしていました。
 どうやらずっと、サークルの隙間から鼻を出していたようです。
 きっと私のお迎えを今か今かと待っていたのでしょう。

 このように過去2回愛犬をペットホテルに預けた経験により、やはり愛犬とはできる限りは一緒にいるべきなんだなと痛感したのでした。